豊洲 千客万来

豊洲千客万来：豊洲市場に新たな魅力を添える複合施設

2024年2月1日、東京都江東区豊洲にある豊洲市場に併設された新たな商業施設「豊洲千客万来」がオープンしました。飲食店、物販店、そして温泉施設という多様なコンテンツを擁するこの施設は、市場を訪れる人々だけでなく、近隣住民や観光客にとっても魅力的な空間となっています。

立地とアクセス

豊洲市場の北西区画に位置する「豊洲千客万来」は、環状2号線に面しており、アクセスも抜群です。ゆりかもめ市場前駅からは徒歩4分、駅直結のペデストリアンデッキを利用すれば、雨天時でも濡れずに2階へアクセスできます。車での来場も容易で、専用の立体駐車場も完備されています。バスや観光バスの利用も可能です。

施設概要：温浴棟と食楽棟

「豊洲千客万来」は、9階建ての温浴棟と3階建ての食楽棟の2つの建物で構成されています。

温浴棟：東京豊洲万葉倶楽部

温浴棟は、24時間営業の温泉施設「東京豊洲万葉倶楽部」を中心に展開しています。7階にフロントを構え、大浴場、サウナ、岩盤浴、そしてマッサージなどのリラクゼーション施設を備えています。69室の宿泊施設も完備しており、まさに日帰りから宿泊までを網羅した複合施設となっています。温泉は、湯量豊富な湯河原や箱根の温泉を運び、その歴史は江戸時代に遡る献湯の伝統を現代に受け継いでいます。8階には一般客も無料で利用できる足湯庭園があり、カフェや売店も併設されています。屋上には、万葉倶楽部利用者専用の展望足湯庭園も設置されています。

食楽棟：豊洲場外 江戸前市場

食楽棟は、「豊洲場外 江戸前市場」として、多様な飲食店が集まる賑やかな空間となっています。3階にはフードコート、2階には「目利き横丁」と呼ばれる個性的な飲食店が軒を連ねるエリアがあり、1階にはコンビニエンスストアなどが入っています。寿司、海鮮丼、ラーメン、もんじゃ焼きなど、バラエティ豊かな選択肢が揃っており、食事を楽しむのに最適な場所です。また、2階には「時の鐘」を模した建造物があり、1日5回鐘を鳴らして周辺に時を告げます。

営業時間とターゲット層

「豊洲千客万来」の飲食店の営業時間は、主に10時～22時となっています。これは、観光客を主なターゲットにしているためです。一方、豊洲市場内にある他の飲食店は、市場関係者の利用も想定し、早朝からの営業を行っています。

開業までの道のり

「豊洲千客万来」の開業は、当初2018年度を予定していました。しかし、運営事業者の撤退や豊洲市場の移転時期の延期、新型コロナウイルスの影響、そして物価高騰など、数々の困難を乗り越えて、計画より5年遅れでオープンに至りました。

まとめ

「豊洲千客万来」は、豊洲市場という立地のメリットを活かし、市場を訪れる人々だけでなく、幅広い層の来場者を受け入れる魅力的な商業施設です。温泉、食事、ショッピング、そしてエンターテイメントまでを網羅した複合施設として、豊洲エリアの活性化に貢献していくことが期待されます。

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